COLOR No.78掲載
自然は季節の移り変わりを色彩に変化とともに我々に教えてくれる。紅葉もその一つである。紅葉には主に黄色になるものと赤色になるものがある。前者の代表は銀杏であろう。これは以前にこのコーナーでも取り上げた。ここで、今回はもう一方の代表である『モミジ』を取り上げた。 紅葉は一般に透過色の方が鮮やかで美しいのだが、今回は都合により反射色の測定をおこなった。 サンプルは、研究所川崎分室の前庭にあったもので、交通量の多い道路に面し、日当たりもあまり良くないためか、色はそれほど彩やかでない。なかでも比較的彩やかなものを3点採取した。
測定結果のマンセル値は大きく違わないが、分光カーブを見ると葉緑素の吸収域である675nm付近の反射率が大きく異なる。紅葉が進むにつれ葉緑素が減少し、この波長域の反射率が高くなる。測定結果は以下の通り。
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