今回の果物の題材としてメロンを選んだ。メロンはウリ科に属するつる性植物で、俗にマクワウリのうちの肉質のもろい品種をメロンということもある。日本で栽培されているメロンは、網メロン(ネットメロン),カンタループ,冬メロンの三つに大別できる。網メロンはおもに温室内で栽培されるので、温室メロンとか、芳香が強いのでマスクメロンとかいい、果実が成熟すると果皮に裂け目ができ、これがコルク化して網目状になるそうである(この網メロンについては、果皮の測色が難しいので省くことにした。) メロンの果肉の色には、緑肉,白肉,赤肉の3種類に分けられる。最近では、品種の改良で種々のメロンが店頭に並ぶようになった。
今回の測色資料には、しらゆき(メロン)、キンショー(メロン)、パパイヤメロン、プリンスメロンのいずれも果皮をそのまま測定部に当てて行った。ただしパパイヤメロンは、成熟すると黄色になるので、黄味と緑味の部分を測色し、プリンスメロンについては、COLOR No.48に既に測色してあるが、メロンということで再度測色をおこなった。
各メロンの味は、しらゆきとパパイヤメロンとが同じように水分が多く、後者が味が強くなく、キンショーは実がしまっているようである。プリンスメロンは、先の三品の果肉が白肉に対して黄(赤)肉であり、にがみがある。