COLOR No.149掲載
ドラゴンフルーツはサボテン科でピタヤと呼ばれる多肉植物です。果実の外観が竜の鱗状になっていることからドラゴンフルーツと呼ばれているそうです。ドラゴンフルーツには、アントシアニン、ビタミンC、食物繊維等々が含まれており、中でもアルブミンは体内の重金属を排出するなど様々な効能があるそうです。果肉は柔らかく甘く、冷やしてそのまま食べると美味とのこと。 外皮は濃い赤で鱗の先端にやや緑が残っているものがあります。果肉は白と赤の2種類があり、白は純白、赤は強烈な真紅です。どちらも黒ごまの様な黒い種が多数点在しています。赤色の正体はベタシアニン系の色素で、赤い果肉は色素生産の原料になるそうです。今回の試料は白色のタイプで、沖縄産(1個200円)でした。果肉部分はごま塩様ですので測定はあきらめて、外皮とその内側を測定しました。みずみずしい果物は果汁が測定機内に垂れるおそれがあるため注意深く且つ素早く作業を進めます。 いずれも鮮やかな紫みの赤ですが、分光分布をみると、特徴的な差異として、短波長側で反射率が上がるか下がるかの違いが見られます。 (測色資料担当)
<写真1 外観> <写真2 断面>
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