弊社コニカミノルタ㈱は、長年、まず人々の「みたい」が初めにあり、それらに対してテクノロジーを培い、事業を育成しています。デジタルワークプレイス事業のカラー複合機・プロフェッショナルプリント事業のデジタル印刷システム・ヘルスケア事業の画像診断システムなどに加えて、筆者の所属するインダストリー事業のセンシング分野は、光と色とイメージングのQualityを大切にするお客様に対して、すばらしいデザイン、あるいは感動を与える画像の実現を支えるソリューションとして、主に、光・色を定量的に測定する輝度計・照度計・分光測色計などを提供しており、光・色に深く関連する事業を営んでいます。
LD&CA事業部は、Light and Display & Color and Appearance事業という意味で、LCは、LightとColorの頭2文字です。センシング事業本部は、ディスプレイのような発光体をはかる光源色計測分野、光をあててモノの色や見栄えをはかる物体色分野に加えて、自動車やデザイン性の高い製品の外装品質など、品位にかかわるものや、傷や汚れが機能にかかわる精密部品の検査に利用される外観計測分野や、ハイパースペクトラルイメージングの領域への展開も進めています。その中の光源色計測分野をLight and Display、物体色分野をColor and Appearanceで表現し、筆者の担当は、光源色・物体色計測分野の企画となります。
光源色・物体色計測分野での企画において大切にしていることの一つは、測色値の互換性です。光源色分野では分光放射輝度計CS-2000/A、物体色分野では分光測色計CM-3700Aをフラッグシップモデルとして置き、さらに、機能を絞ったモデルやより可搬性の良いモデルを展開しています。新しい機種を展開する際には、これまでに測定器で蓄積した測定データとの連続性を意識し、何かしら機能や利便性を高めた新機種においても、同様な測定値が出力されることを互換性と呼びます。