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色管理をCIE1976L*a*b*表色系により行う場合、色相に応じて色差値の設定を変えることがよくある。例えば、基準色として肌色と緑色を選ぶ場合、肌色で厳しく、緑色では緩くしたりする。それはこの表色系において、色相差が一定でも色相角の位置により目視で知覚される色の差は異なって観察されるからである。
(図2)は(式3)の平均クロマを10毎に変化させたグラフで、横方向の波線が(図1)の色相角に応じた色相差の変化がクロマ増加に伴い積み重なっている様子が示されている(=10, 20, 30では「無彩色付近の歪み補正の影響」が大きいので、点線で示している)。
さらに縦方向に、マンセルの主要10色相[V=5]におけるマンセル彩度C=1, 2, 3, 4を○印、C=6, 8, 10, 12, 14,…を●印でそれぞれ示した。○印位置において「無彩色付近の歪み補正の影響」が見られるため、●印に注目してグラフを見ると色相差の補正についてよく理解できる。
これまで、クロマや色相といった色度平面を対象に解説を行ってきた。次回はいよいよ「明度の補正」について解説する。 〈那須野 信行〉
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