<研究1部報> 今年もインターン生を受入れました
COLOR No.160掲載
インターンシップは、今でこそポピュラーなものになりましたが、日本大学生産工学部は、40年以上も前からインターンシップのさきがけである「生産実習」を必修科目として実施しています。当研究所では、10年以上にわたり生産実習生を受け入れを行ってきましたが、この度日本大学生産工学部より長年の受入に対する感謝状を戴きました。
毎年、夏休み時期になると若く文字通りのフレッシュな学生たちが緊張の面持ちで、研究所に来、2週間を過ごします。生産実習では、主に色に関する研究テーマを与えて、データを集計・分析し、結果・考察までを独自で行い、最終日に発表をするというスケジュールになります。
今年は6名の学生を生産実習生として迎えましたが、「日本人大学生の嗜好色」や「色彩と想起するイメージ」、「環境色彩検討用マーカーペンのカラーラインナップ」などのテーマにトライしてもらいました。ユニークな切り口からデータを分析する学生も多く、学生の行う発表を研究所員も楽しみにしています。
以下には「日本人大学生の嗜好色」と「言葉から想起する色」のテーマで、学生が作成した発表スライドの一部を示しました。
「日本人大学生の嗜好色」では、デザイン系大学生約200名程度を対象に行った2013年調査データを、2005年時に実施した嗜好色既存データ(東京在住の407名)と比較しています。今回もブルーが男女共に上位に来ること、新たにオレンジやパープルといった色が嗜好色の上位となることなど、特徴をよく捉えた発表でした。
一方「言葉から想起する色」では、想起しやすい色と、そうではない色や、コレスポンデンス分析などの統計手法を用いた色と言葉との対応など、創意工夫の見られるまとめでした。今後の学生さんの益々の発展に期待です。
嗜好色トップ5
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嫌悪色トップ5
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男性
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女性
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男性
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女性
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〈大内 啓子〉
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