<研究2部報> CIE2012 訪中記
COLOR No.158掲載
●CIE2012 Lighting Quality & Energy Effciency Conference が2012年9月19日から
3日間、中国・杭州で開催された
CIE2012 Lighting Quality & Energy Effciency Conferenceは国際照明委員会(CIE)が4年に1度開催する世界大会であり、世界各国の研究者が研究成果を発表する場である。今回、当研究所から発表を行なうため参加の運びとなった。会場となったのは杭州市の観光名所西湖近傍のDragon
Hotel。席数600名規模の会場が概ね埋まっていように見えた。翌日の現地新聞によると「参加者は約400人」とあったがほぼ間違いないであろう。
Programは式典、基調講演、口頭発表、ポスター発表、ワークショップが、9:00〜17:30、3日間みっちりと行われた。日本から口頭発表54件中4件、ポスター45件中10件が発表された。当研究所から小松原仁らによる口頭発表が行われ参加者による議論が交わされた。
渡中した9月18日は日中関係が険悪化し始め,航空機のキャンセルが急増し始めた最中であった。さらに 1931年九一八事変(満州事変)勃発の日であり、緊張の中での出発となった。滞在中は日本企業の外出禁止令にならい外出自粛。外出は別会場で行われた歓迎レセプッションとProf. Luoの研究室ツアーのみとなった。
歓迎レセプッションへの移動の車列はパトカー先導。これが国際会議参加者へ配慮なのか時節柄のものかは不明。このパトカー以外は、一連の心配をよそに車窓からも接した現地の方からも不安をあおる雰囲気は微塵も感じることは無く、ニュースで見る過激な光景は別世界のようだった。
なお、発表した研究成果は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られたものである。
〈小林 信治〉
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