1998年に「新版カラーレンジマニュアル100」が出版されており,そこでは、どのような色が,どのようなイメージとして捉えられているのかが詳細に取りまとめられている。
今回新たに調査したカラーイメージデータは,高齢者を調査対象に加えたものであり、若齢者の結果とともにグラフ化を行った。
対象色は「新版カラーレンジマニュアル100」と同じ100色であるが、評定尺度は従来の16項目に加えて「古い−新しい」という1対をプラスしている。
なお、被験者数は高齢者・若齢者ともに30名程度であるため、今後も人数を補充していく予定である。
今回掲載するデータは、「赤紫」と「紫みの赤」レンジの結果を取り上げた。具体的には、strong
red purple,vivid purplish red,deep purplish red,dark purplish redの4色である。なお、それぞれの評定尺度ごとに、100色中何位であるかをグラフ下に示している。 (平均年齢 高齢者:70.7歳、若齢者:21.8歳)
なお、次号にはピンクレンジの結果を掲載する予定である。
●特徴
高齢者にとって赤紫は「きれい」「好き」「明るい」「陽気」というイメージが若齢者よりも持たれており、ポジティブな色として捉えている傾向がある。 〈研究第1部 大内
啓子〉