日本人間工学会編 ―ユニバーサルデザイン実践ガイドライン―
共立出版刊・B5判並製ページ予価 2,500円(税別)・2003年6月発刊
ますます複雑・多様化する商品やシステムが生産される今日、ユーザビリティやアクセシビリティーの重要性はますます高まっている。また、ユーザビリティー、アクセシビリティー関連の規格を見ても、JISやANSI等の各国の規格、その上の国際規格ISOにおいても、数多くの規格化がなされており、いまや最も注目されている事項であるといえる。
誰にとっても、より使いやすく、安全且つ快適に使用・操作できる機器や技術環境の設計のためには、これらユーザビリティーやアクセシビリティーを根幹とするユニバーサルデザインは、いまやデザイン界や産業界において最も注目されると同時に、重要なキーワードとして挙げることが出来る。
本著は日本人間工学会のアーゴデザイン部会が立案し、長年討議を重ねた集大成であり、日本人間工学会理事会においても、全理事により詳細な検討及び審議を行っている。ユニバーサルデザインの実践ガイドラインに関する書物としては世界に先駆けての発刊である。さらに、本書の特徴の一つとして、アーゴデザイン部会が開設するホームページ上で、実際の活用事例が公開されることが挙げられる。誌上による文字情報以外にもインターネットを活用し具体事例をビジュアル化するなど、まさに使い勝手を追求した一冊といえる。 <研究第1部 大内啓子>
*アーゴデザイン部会のURL http://www.ergo-design.org/