今年の7月に「写真で見る女性ファッション30年」が刊行されました。
銀座の街を行きかう女性たちの、30年にわたるファッションの変遷を写真で再現した一冊です。
写真は、全身が写るように収録したため、服装の「色」だけではなく、「スタイル」・「ボトムとトップスの組合せ」、また全ての写真ではありませんが、「靴の色や形」、「ヘアスタイル」等の変遷も、ページを捲る度に把握することができるようになっています。
写真のみならず、1954年からの服装出現色のグラフも掲載していますので、50年以上にわたる服装色の推移も見ることができます。下図は、1954年から2005年までの春の出現色のグラフを示しました。
また、本書にはCD-ROM版もついていますので、コンピュータ上でも再現することができることも特徴の一つです。右側に示した画像が、CD-ROM版の一部になりますが、個々の写真の下にあるボタンをクリックすると、別ウィンドウで該当写真が拡大表示されます(ただし、写真の画質・撮影状態によって、拡大される大きさは異なります）。さらに、それぞれの写真を取り出すこともできますので、様々な使い方をすることが可能です。
時代を感じる柄もあれば、30年前の写真であっても、現在でも見受けられるようなスタイルもあり、様々です。
1976年の夏のページを日本色彩研究所のホームページで公開しておりますので、ご覧いただきたいと思います。 

〈研究第1部　大内 啓子〉