一般財団法人日本色彩研究所

<測色資料>ワインレッド

pen COLOR No.90掲載

ワインの画像

ワインは葡萄果汁を発酵させた物で、白葡萄や赤葡萄の果肉のみを用いると白ワイン、赤葡萄の果皮を含めると赤ワインとなる。赤葡萄の色は、品種,土壌,日照量などによって影響を受けるので、赤ワインの色もそれらの影響を受ける。ワインの品質は葡萄の良否,製法,保存法等によって決まるので、色と品質の相関は高くないと言う。しかし、ワインの酸化が進むと黄味に変色したり、濁りが生じるため、保存状態の目安とすることはできるという。
ワインレッドは多くの色名を生んでいるが、ボルドー(クラレット),ブルゴーニュ(バーガンディ),キャンティ,メドックなど地名が多い。試料は以下6点。

測定は10㍉の硝子セルで透過率を測定し、2度視野A光源で計算をした。
結果から、濃色は紫味,淡色は黄味,年代物ほど黄味という傾向がみられる。

測定の結果

A(淡色1978年ブルゴーニュ産)Y=26.35 x=0.6119 y=0.3742
B(濃色1988年ボルドー産)Y= 6.23 x=0.7013 y=0.2963
C(話題の1990年ボジョレーヌーボー)Y=12.78 x=0.6674 y=0.3153
D(年代別に1987年ボージョレー産)Y=15.32 x=0.6455 y=0.3378
E(年代別に1878年ボルドー産)Y= 8.87 x=0.6818 y=0.3170
F(年代別に1971年ボルドー産)Y=17.70 x=0.6283 y=0.3617
測定の結果