一般財団法人日本色彩研究所

<測色資料>バナナの色

pen COLOR No.64掲載

バナナは<ミバショウ>・<ピーサン>ともいわれ、果肉を食用とするバショウ科の巨大な多年生草木である。品種は、熱帯各地に多くあり(台湾バナナ・サンジャクバナナなど)、果皮の鮮黄色(vivid yellow)のものはきわめて多いが、淡褐色や赤色のものもある。果肉の色も白色もしくはクリーム色が普通であるが、黄色や桃色などもある。葉と茎の用途は家畜の飼料・パルプ原料になる。

バナナの色味(果皮:ほどよい頃)であるが、各印刷見本色,色票類(JIS準拠標準色票,農林水産省編・日本園芸植物標準色票,デザイン色票・クロマトーン707など)および文献等を調べると、
 色相(H):1~4Y
 明度(V):7~8
 彩度(C):8~10(または12)
程度のような領域である。

ところで、今回も色票色と自然色との違いを比較するため視感複製してみた(当研究所・色票研究室協力)

測定の結果

バナナの分光分布図
分光分布図
A:バナナの色 (果皮)2.6Y 7.2/8.6
B:バナナの色 (果肉)1.9Y 7.9/5.3
C:視感複製品 (色紙)2.5Y 7.0/8.5
マンセル図