CIE2013 訪仏記
COLOR No.159掲載
(一財)日本色彩研究所理事 小林信治
CIE Celebrating its 100th Birthday/CIE Midterm Meeting(国際照明委員会100周年記念中間大会)が4月12日~19日にかけて開催された。
中間大会は4年ごとの本大会の2年後に開くのが通例であろうが今年が創設100年ということで昨年の杭州大会に続く開催である。CIEへの参加は昨年に続くものとなったが、今回はコンファレンス、TC会議、シンポジウムの5日間の参加であった。 開催地はフランス・パリ市内のフランス国立工芸院など3カ所であったがいずれも古い建物に最新設備をインストールした施設であり歴史的建造物と先端技術の融合を目のあたりにした。 100周年記念ということで冒頭の講演でCIEの歴史の紹介があり、CIE創設は公式には1913年にドイツでとされるが1900年のCommission Internationale de Photométrie(CIP)創設から永きを掛け1921年CIE初のtechnical session開催にこぎつけたことなどが紹介された。 今大会の参加者は5百数十名で内コンファレンス参加者は約400名とのこと。コンファレンスでは口頭発表60件、ポスター発表165件が行われ、筆者らは”COLOUR RENDERING EVALUATION OF THE LED LIGHT SOURCE BY THE RELATIVEEVALUATION”と題してポスター発表を行った。また、光源の演色性に関連する2つのTC会議に参加したが、いずれも第1回の会議にも関わらずそれぞれ20名程度の参加者があり、多くの報告と活発な討議が行われた。
次回のCIEの会議は
The 28th SESSION of the CIE
26 June – 4 July 2015, Manchester, United Kingdom
また日本色彩学会が主催する国際色彩学会(AIC)が日本で開催される。
2015. AIC Midterm Meeting
19-22 May 2015, in Tokyo, Japan
Theme: “Color and Image”
当研究所にとっても内外問わず情報発信が必要不可欠な課題の一つであるが、国内での国際会議は海外への情報発信の絶好の機会と捉え、準備を進めなければならない。 なお、今回発表した研究成果は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られたものである。