一般財団法人日本色彩研究所

<新刊紹介>配色の教科書歴史上の学者・アーティストに学ぶ「美しい配色」のしくみ

pen COLOR No.169掲載

  • 監 修: 城一夫
  • 著 者: 色彩文化研究会
  • 単行本: B5判変形304頁
  • 出版社: パイ インターナショナル
  • 定 価: 本体3,200円+税 (掲載時)
  • ISBN: 978-4-75625063-6
  • 発売日: 2018/9/25ジョン・ハリソン著 松尾香弥子訳

目次

  1. 調和論の萌芽
  2. 色彩調和論の歴史
  3. 絵画と色彩調和
  4. PCCSと慣用的配色技法
  5. 歴史を刻んだカラー・デザイン

本書は城一夫先生の監修のもと、色彩文化に造詣の深い色彩研究家の方々(色彩文化研究会)により執筆されており、古代ギリシャから現代までを視野に、代表的な色彩調和論を検証しながら、色彩調和がどのように創造され、絵画や建築・デザインにどのように表されてきたのかがまとめられています。また、PCCSとその色相とトーンによる配色技法についての章も設けられています。

配色例を羅列した配色辞典とは異なり、配色の背景にある歴史的・文化的背景や、アーティストと色彩の関わりなど、多くの薀蓄が込められています。配色に興味のある方だけではなく、文化や芸術に関心のある方にはぜひご一読をおすすめします。

〈江森 敏夫〉