一般財団法人日本色彩研究所

<測色資料>やさい(2)

pen COLOR No.57掲載

日本で栽培されている野菜は、普通に販売されているものだけでも100種類に達するほどであるが、
出荷量の大部分は、その内の20種類ほどで占められている。

ほうれん草、なす、ししとう、人参の写真

ところが、近年ではパン食の普及、肉類や酪農品の著しい消費増加による食生活の洋式化、簡易化などに伴って、野菜の種類毎の消費事情が大分違ってきている。例えば生食できる野菜とか、洋式調理にあう野菜などの需要が増加したため、逆に家庭における漬け物、煮しめに向くような野菜などの需要が相当減少してきている。

  • 増加の著しいもの ・・・ キャベツ、タマネギ、トマト、キュウリ、ホウレンソウ、ハクサイ、ニンジン
  • 減少の著しいもの ・・・ サトイモ、タケノコ、カブ

また、殆ど取るに足らなかったピーマン、レタス、ハナヤサイなど洋菜類が、今後も生産・消費ともに増加するものとみられる。

今回は前回の続きであり、使用した野菜はニンジン、ホウレンソウ、シシトウ、ナスで、やはり表皮を透けが無いように測色した。(尚、上記の試料の実(切り口)の方、あるいは表皮の裏皮も測色してあります)

測定の結果

ニンジン、ホウレンソウ、シシトウ、ナスの分光分布図
分光分布図
A:ニンジン4.1YR 5.1/6.5
B:ホウレンソウ5.1GY 4.2/3.8
C:シシトウ5.2GY 4.2/4.7
D:ナス9.8P 2.4/0.4
マンセル値